近年、ファイル保存、共有の手段としてクラウドストレージサービスが普及してきています。特に導入している企業が多いのは「Googleドライブ」や「One Drive」、「DropBox」などが挙げられます。
ほとんどのサービスが無料で始めることができますが、容量に上限があるため、いつの間にか容量がいっぱいになってしまうこともあります。
そこで本記事では、クラウドストレージを使う上で必要な上限対策などについて詳しく解説していきます。この記事を参考にしてGoogleドライブを効率的に活用していきましょう。
DX推進エキスパート
ITツールの導入・運用から経営戦略の立案まで、幅広い専門知識と経験をもってあらゆるDX化に従事しています。
2年前からRPA開発に携わっており、各企業のRPA開発と自社の業務効率化に従事しています。
容量制限はどうする?上限対策について
まず、クラウドストレージとはネット上でファイルの保存や編集をすることができるストレージサービスです。「Googleドライブ」や「One Drive」など様々なサービスがありますが、それぞれ使える容量が違います。
また、基本的には無料で使えるサービスがほとんどですが、使える容量に上限が設定されています。
ただ、USBメモリやハードディスクなどの物理的なストレージと違い、有料プランに加入すれば上限を増やすことができます。
有料プランもサービスによって異なりますので、用途に合ったプランを選びましょう。
また、上限に達してしまう前に、以下のような対策を打っておくことも重要です。
- 不要ファイルの削除
- Googleフォトの設定変更
- ファイルの圧縮
不要ファイルの削除
Googleドライブの容量上限の対策として、まずは不要ファイルを削除していきましょう。Googleドライブはあらゆるデバイスに対応しており非常に便利です。ただ便利であるがゆえに不要なファイルまで残ってしまっている可能性があります。定期的に不要なファイルを削除しておくことでストレージ節約に繋がります。
Googleフォトの設定変更
2つめに挙げられるのが、Googleフォトの設定変更です。Googleフォトに保存しているデータに関しては、現在はGoogleドライブの上限15GBにカウントされます。そのため多くの画像・動画を保存している場合はすぐに上限に達してしまいます。
Googleフォト内のデータを「高画質」で保存しておくことで、一定の条件で圧縮されるので容量の節約に繋がります。
無料版で15GB超えたらどうなる?
無料プランの容量は15GBまでとされていますが、もしそれを超えてしまうとどうなるのでしょうか?
15GBの空き容量がなくなると以下の画面が表示されます。
表示されているとおり、容量上限に達してしまった場合は、それ以上ファイルを保存することができなくなります。もちろん勝手に課金されたり有料プランに切り替わることはありません。上限に達してしまった場合は不要なファイルを削除するか、有料プランに加入し上限を増やす必要があります。
Googleドライブの無料プランを、複数人や企業で利用する場合は早い段階で容量上限に達する場合があります。
ストレージ容量を確認する方法
Googleドライブのストレージ容量を確認するには、以下の手順で操作します。
- Googleドライブにログインします。
- 画面左のストレージバーで確認。
無料版の15GBってどれくらい?
無料プランは実際にどれくらいのファイルを保存することができるのでしょうか?目安として以下のようなデータを保存することができます。
- 約3,750枚の写真(JPEG画像を1ファイルあたり1MBと仮定した場合)
- 約5,000件のドキュメント(Word文書やPDFファイルなど、平均的なサイズを3MBと仮定した場合)
- 約2,500件の音楽ファイル(MP3ファイルの平均的なサイズを6MBと仮定した場合)
- 約2時間の動画(720pで平均的なサイズを1GBと仮定した場合)
これらはあくまでも一例であり、実際に保存できるデータ量は、ファイルの種類やサイズによって異なります。また、Google Drive上のデータの共有やGmailの添付ファイルなどもGoogle Driveの容量を使用しますので注意が必要です。容量が足りない場合は、Googleドライブのストレージを有料プランにアップグレードすることもできます。
One Driveと容量の違いは?
One Driveとのプランの違いは次のようになります。
Googleドライブ | One Drive | |
無料プラン容量 | 15GBまで | 5GBまで |
料金プラン | 100GB:月額250円 200GB:月額380円 2TB:月額1300円 |
100GB:月額229円 1TB:月額1,284円 6TB:月額1850円 |
対応デバイス | すべて | すべて |
1ファイルあたりの容量上限 | 5TB | 100GB |
主な機能 |
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|
One DriveとはMicrosoft社が提供しているクラウドストレージサービスです。
Googleドライブは無料プランで上限15GBまで利用できるのに対し、One Driveは無料プランで上限5GBまで利用できます。また、スマホやPC、タブレットなどの様々なデバイスからアクセスすることができます。
どちらもそれぞれの特徴があります。使用用途やニーズに合わせて適したサービスを選択することが大切です。
ビジネス目的ならおすすめは?
Googleドライブには、ビジネスシーンで利用するための様々なプランがあります。ビジネスの規模などによって異なりますが、おすすめなプランとして以下が挙げられます。
Google Workspace Business Standard
Google Workspace Business Standardは、中規模のビジネスに適したプランです。1ユーザーあたり月額1,360円で、2TBまでのドライブストレージ、ビジネス用Gmail、Googleカレンダー、Google Meetなどが利用できます。また、Google Vaultを使用して、メールやチャットなどのデータを保持し、法的な要件を満たすこともできます。
Google Workspace Business Plus
Google Workspace Business Plusは、大規模なビジネスに適したプランです。1ユーザーあたり月額2,040円で、Google Workspace Business Standardの機能に加えて、5TBのストレージやセキュリティ・デバイス管理などの高度な機能を使うことができます。また、Google Meetのレコーディング機能やGoogle Cloud Searchなど、様々な追加機能があります。
まとめ
本記事ではGoogleドライブのストレージについて、詳しく解説しましたがいかがでしたでしょうか?
無料プランでも十分な機能が備わっているサービスですが、企業で利用する場合は上限対策やセキュリティ管理が重要です。また、ストレージ容量をしっかり管理し、定期的に不要ファイルの削除・整理を行っていきましょう。