手書き文字をテキストデータに自動変換してくれる「OCR(光学文字認識)」ですが、企業間でも「RPA」と並び、普及が進んできています。
紙媒体を、画像としてではなくテキストデータに変換してくれるのは非常にありがたいですね。
OCRについてはコチラの記事で詳しく解説しています↓
今回、本記事で紹介するOCRツールは、基本となる「OCR(光学文字認識)」に「AI(人工知能)」が加わった「AI-OCR」と呼ばれるツールになります。
AIが高精度な読み取りを行ってくれるので、紙面を簡単にデータ化できます。
本記事では数あるOCRツールの中から、
- DX Suite
- tegaki
- AIよみとーる
- LINE CLOVA OCR
- MICHIRU RPA
の5つをピックアップしました。
OCRツールの導入をご検討の方は参考にしてみてください。
中小企業向けOCRツール5選
1.DX Suite
概要・特徴
「DX Suite」はAI inside株式会社が提供するAI-OCRツールです。
日本国内のシェアNo.1のAI-OCRツールで、様々な業界で活用されています。「DX Suite」は高性能AIによるディープラーニング(※)を行い、AI自ら学習することによって複雑な手書き文字の読み取りも高精度に行えるようになります。
※ディープラーニング(深層学習)とは、コンピューターが人間の行う行動を学習し実行できるようにさせる方法のこと。
さらに、「WinActor」というRPAツールと連携させることが可能となっており、読み取ったデータをWinActorで自動的に処理させることも可能です。
専門知識が無い方でもシンプルな操作で使いやすいのも人気の理由の一つです。
「WinActor」についてはコチラの記事で紹介しております↓
料金
初期費用 | 月額費用 | |
DX Suite Lite | 0円 | 30,000円〜 |
DX Suite Standard | 200,000円 | 100,000円〜 |
DX Suite Pro | 200,000円 | 200,000円〜 |
※詳しいプラン内容は公式サイトをご覧ください。
2.Tegaki
概要・特徴
「Tegaki」は株式会社Cogent Labsが提供するAI-OCRツールです。
ディープラーニングを活用した独自のアルゴリズムを活用し、手書き文字の識別率はなんと99.2%を誇ります。
名前のとおり手書き文字の識別に特化しており、文字以外にも記号やチェックマークなどの読み取りにも対応しています。
手書きの紙面を大量に扱う業務にはぴったりのOCRツールであると言えます。
料金
要お問い合わせ。詳しくは公式サイトをご覧ください。
3.AIよみと〜る
概要・特徴
「AIよみと〜る」はNTT東日本が提供しているAI-OCRツールです。
ブラウザベースで人間工学に基づいた使いやすいユーザーインターフェースとなっており、スキャンからデータ化までマウス操作のみで行うことができ、シンプルで使いやすいのが特徴です。
また、同じNTTが提供している「WinActor」がベースのRPAソフト「おまかせRPA」と組み合わせる事により、紙面のデータ化から処理まで自動化が可能となります。
また、無料で読み取りデモも受付しております。
料金
要お問い合わせ。詳しくは公式サイトをご覧ください。
4.CLOVA OCR
概要・特徴
「CLOVA OCR」とは、LINE株式会社が開発したOCRツールです。
「LINE CLOVA」というLINEが開発したAIアシスタントを活用し、高精度な読み取りを可能にしています。
ブラウザベースなので、もちろん開発などの知識は必要なくすぐに利用開始できます。
また、LINE公式アカウントと紐付けることにより、LINEのトーク画面から書類をアップロードし、読み取り結果をトークルーム内で返す、というLINEならではの使い方もできます。
料金
要お問い合わせ。詳しくは公式サイトをご覧ください。
5.MICHIRU OCR
概要・特徴
「MICHIRU OCR」は株式会社MICHIRUが提供するAI-OCRツールです。
このツールは、高性能AIによる読み取りに加え、人間の目視確認を行うOCRツールになります。
従来どおりAIが読み取りを行いますが、その後に専任オペレーターが目視確認を行う仕組みとなりますので、従来のOCRソフトでは読み取る事ができなかった文字も正確にデータ化することができます。
また、同社が提供している「MICHIRU RPA」と組み合わせて使うことにより、紙面を扱う作業も自動化できます。
「MICHIRU RPA」についてはコチラの記事で紹介しております↓
料金
MICHIRU RPAと同時にご利用頂く場合:20,000円〜/月
OCR単体での契約の場合:30,000円〜/月
※初期費用無料
こちらのOCRツールの導入はコチラ
まとめ
本記事で紹介しているOCRツール以外にも様々なOCRツールが数多く存在します。
OCRツールを選ぶ上で、読み取り精度、対応可能なフォーマット、導入費用など大事な要素がたくさんあります。自社にあったOCRツールを選ぶにはしっかりと比較が必要でしょう。
今後はRPAと併用してOCRの導入を進める企業が増えてきます。そうした中でも競争力を失わないよう、OCRの導入を含め、社内の業務改善を推進していくことが重要になります。